はなぬすびと 花ぬすびと 花ぬす人 花盗人 はな盗人
【新編国歌大観 第2巻 16 夫木 1278】 われがなは花ぬす人とたたばたてただ一枝はをりてかへらん
【新編国歌大観 第3巻 73 和泉集 98】 われがなは花ぬす人とたたばたてただ一枝はをりてかへらん
【新編国歌大観 第3巻 80 公任 29】 われがなは花ぬす人とたたばたてただ一枝はをりてかへらん
【新編国歌大観 第9巻 1 衆妙 682】 一枝の花ぬす人と成りにけり袖にくらぶの山のかへるさ



学校の先生って、百家争鳴の中でも自説が正しいと言わんばかりに決め付けて教えてくれていたことが多いみたいです。 いまになって、学生の頃に教えられた内容を調査すると、講義された以外の説もあり、改めて歌を読み直すことがあります。 この歌に関して記憶している講義も本当か眉唾物のような気がします。 先生が言うには、昔は一枝を盗んでも風流のためと赦される時代があったというのです。

歌の意味はこんな感じでしょうか、私を「花盗人」と呼ぶならば呼んで(言い立てても)良いよ、私はそんなことを気にせず一枝を折ってかえります。 、、というところでしょうか、実は、いろいろ説がある中で先生に教えられた説やコメントを私は気に入っています。




【花盗人の伝説】
ある時、道に倒れた僧侶を農家の人が助けました。 僧侶はお礼に鉄粉のような「花の種」を農家の人にあげました。 その種は、いろいろな色の花を咲かせたので、農家の人はその花を王に献上したそうです。 王様は大そうに喜び、花園を手入れさせ丁寧にその花を育てたそうです。 そして、臣民に「一番見事な花を咲かせた者に褒美をだす」とおふれを出したのです。 そのような中で、王が管理させている花園から花が盗まれるようになったのです。 そこへ、僧侶を助けた農家の人が来て、王様に「だめです。どうしても育たないのです」というのです。 王様は「みんなに分け与えた種は鉄粉だから当然だよ」というのです。 そして、正直な農家の人に褒美を与えたとの事です。 つまり、他の人は花が育たず、王の管理させている花園から花を盗んでいたようですね。 もちろん、王様が花盗人から花を受取って、盗みを指摘した事は言うまでないと思いますが、、、

【個人的な意見】
私の先生の話が本当か疑問があるが、日本は花盗人を風流として存在を認めるのに対して、 やはり、盗みは「罪」として扱う差は日本の「のんびり」したものが感じられる。 もちろん、現在の日本では「花盗人」は、当然に犯罪です。

ところで、上記に記した短歌の作者はだれなのでしょう。 学生の頃のノートにも作者が書かれていないし、ノートの端にメモ書きしているので、 教科書中の歌ではなく「先生の雑談をメモしていたものだろうなぁ」と考えられます。 相変わらず、アバウトな考えをしながら、梅、桜がさく季節の中で花の歌を拾い始めました。 誰かが作成した花の歌を自分のページに載せてしまうのも「花盗人」かもしれない。